【例文付き】介護福祉士の履歴書の書き方!基本マナーから例文まで項目別や経験・条件別に詳しく解説

介護福祉士の採用では、履歴書はあなたの第一印象を決める大切な書類です。

この記事では、採用担当者に熱意と人柄を伝え、好印象を与えるための履歴書の書き方を、基本マナーから具体的な例文のヒントまで網羅的に解説します。

履歴書の各項目で何をどう書けば良いのか、未経験やブランクがあっても自信を持って自己PRする方法が分かり、書類選考の通過率を高めることができます。

介護職未経験だけど、どうアピールすればいいのかな?履歴書の書き方も自信がないな…

大丈夫です。この記事を読めば、あなたの強みを引き出し、採用担当者の心をつかむ履歴書が作成できますよ

この記事でわかること
  • 介護福祉士履歴書の基本マナーと注意点
  • 項目別(職務経歴志望動機自己PRなど)の具体的な書き方例文のヒント
  • 未経験・経験者・ブランクなど状況別のアピール方法
  • 採用担当者に好印象を与えるためのポイント
目次

採用担当者の心をつかむ介護福祉士の履歴書作成術

介護福祉士の採用において、履歴書は応募者の第一印象を決める重要な書類です。

まず、介護福祉士の採用で履歴書がなぜ重視されるのかを深く理解しましょう。

そして、履歴書作成の基本マナー作成方法の選び方読みやすい書類にするためのポイント、さらには証明写真のマナー空欄を作らない工夫といった基礎を確実に押さえることが、採用への大切な第一歩となります。

これらの基本をしっかりと押さえることで、あなたの熱意や人柄が伝わる、採用担当者の心をつかむ履歴書を作成することができます。

介護福祉士の採用で履歴書が重視される理由

なぜ介護福祉士の採用選考において、履歴書がこれほどまでに重視されるのでしょうか?

採用担当者は履歴書を通して、応募者の社会人としての基本的なマナーや常識はもちろん、介護という仕事への理解度や熱意、そして利用者の方や同僚と円滑なコミュニケーションが取れる誠実な人柄かどうかも確認しています。

特に、介護現場ではチームワークや利用者さんとの信頼関係が不可欠であるため、書類から読み取れる人となりは重要な判断材料となるのです。

応募者が多数の場合、書類選考は面接に進む候補者を絞り込むための最初の関門として機能します。

書類だけで人柄まで見られているなんて、ちょっとプレッシャーだな…

だからこそ、丁寧に作成することで誠実さをアピールできるチャンスなのです

つまり、履歴書はあなたの「顔」であり、単なる経歴書ではなく、あなたの熱意や人となりを伝えるための大切なツールなのです。

履歴書作成の第一歩 基本マナーと注意点

履歴書作成に取りかかる前に、まず守るべき基本的なマナーと注意点を確認しましょう。

誤字脱字は絶対に避け、万が一書き間違えた場合は修正テープや修正液は使わずに新しい用紙に書き直すのが鉄則です。

日付(提出日または郵送日)や学歴・職歴欄の年号(和暦・西暦)は、履歴書全体で統一します。

学校名や会社名は略さずに正式名称で記載しましょう。

これらの基本的なルールを守ることで、採用担当者に「社会人としての常識がある」という良い印象を与えることができます。

手書きかパソコンか?作成方法の選び方

履歴書を手書きで作成するか、パソコンで作成するかは、多くの方が悩むポイントです。

企業からの指定がない限り、どちらの形式でも問題ありません

近年はパソコン作成が一般的になりつつありますが、手書きには「丁寧さ」や「熱意」が伝わりやすいという側面もあります。

一方、パソコン作成は「効率的」で「読みやすい」というメリットがあります。

応募先の企業文化や職種に合わせて判断するのも良いでしょう。

迷った場合は、読みやすさを重視してパソコンで作成し、見やすいフォント(明朝体やゴシック体)を選ぶのがおすすめです。

パソコンの方が修正も楽だし、字に自信がないから助かるな

パソコン作成の場合は、Microsoft Wordなどで作成後、PDF形式で保存すると改ざん防止にもなりますよ

スクロールできます

どちらの方法を選ぶにしても、丁寧さと正確さを心がけて作成することが最も重要です。

読みやすい書類にするためのポイント

内容が良くても読みにくければ、あなたの魅力は十分に伝わりません。

採用担当者が読みやすいと感じる書類にするためのポイントを押さえましょう。

文字の大きさや行間を適切に設定し、適度な余白を持たせることが大切です。

手書きの場合は、黒のボールペン(0.5mm~0.7mm推奨)を使用し、楷書で丁寧に書くことを心がけてください。

消せるボールペンは使用しません。

パソコン作成の場合は、フォントの種類(明朝体、ゴシック体など)とサイズ(10.5pt~11pt程度)を統一し、見出しを活用して情報を整理すると格段に読みやすくなります。

箇条書きや表を効果的に使うことも、情報を分かりやすく伝えるテクニックです。

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読み手を意識した「見やすいレイアウト」は、内容と同じくらい重要だと心得ましょう。

証明写真で与える印象と撮影マナー

履歴書に貼る証明写真は、あなたの第一印象を左右する重要な要素です。

3ヶ月以内に撮影した、清潔感のある写真を使用しましょう。

服装はスーツやジャケット着用が基本で、髪型やメイクも派手にならないように整えます。

表情は歯を見せずに口角を少し上げた、穏やかな笑顔を意識すると好印象です。

写真館やスピード写真機で撮影した、背景が無地のものを選びましょう。

貼り付ける際は、写真の裏面に氏名を記入し、剥がれないようにしっかりと糊付けします。

曲がったり汚れたりしないよう、最後に貼るのがおすすめです。

清潔感と誠実さが伝わる証明写真を用意し、採用担当者に良い第一印象を与えましょう。

空欄を作らないための工夫

履歴書の項目は、原則としてすべて埋めるのがマナーです。

「特に書くことがない」と感じる項目でも、「特になし」と書くのは避けましょう

例えば、「趣味・特技」欄であれば、些細なことでも具体的に記述することで、あなたの人となりを伝えるヒントになります(例:「読書(月3冊程度、主に福祉関連の書籍を読んでいます)」「近所の清掃ボランティアに参加」など)。

「本人希望欄」も、特に希望がない場合は「貴社(貴法人)の規定に従います」と記載します。

どうしても書く内容が見つからない場合は、その項目がなぜ設けられているのかを考え、少しでも意欲や人柄が伝わるような表現を工夫してみましょう。

趣味とか特技って、大したことなくても書いていいのかな?

面接での会話のきっかけにもなるので、正直に書いて大丈夫ですよ

空欄を作らず、すべての項目を丁寧に埋めることで、あなたの真摯な姿勢と入職への意欲を示すことができます。

【項目別】介護福祉士の履歴書 書き方のポイントと例文

履歴書の各項目を正確かつ効果的に記述し、採用担当者に熱意と適性を伝えましょう。
ここでは、基本情報から本人希望欄まで、各項目の書き方と注意点を具体的に解説します。

ここでは、基本情報から本人希望欄に至るまで、それぞれの項目で押さえるべき書き方のポイントと注意点を具体的に解説します。

これらのポイントを一つひとつ丁寧に実践することで、あなたの魅力が十分に伝わる、選ばれる履歴書を作成することができます。

基本情報欄(氏名・住所・連絡先)の正確な記入

基本情報は、あなたという個人を特定し、連絡を取るための最も基礎となる情報です。

誤りがあると選考プロセスに支障をきたす可能性もあるため、正確に記入することが何よりも大切になります。

氏名は戸籍に記載されている通りに、住所は都道府県名から建物名、部屋番号まで省略せずに記載しましょう。

電話番号は日中繋がりやすい番号を、メールアドレスも日常的に確認するものを書きましょう。

ふりがなは「ふりがな」と「フリガナ」どっちで書けばいいの?

履歴書の様式に合わせて、指定された方を書きましょう!

記入ミスは注意力不足と見なされることもあります。

提出前に必ず、誤字脱字がないか、番地や電話番号に間違いがないかを確認することが重要です。

学歴欄 どこからどう書く?

学歴欄は、あなたの教育経歴を示す項目です。

どこから書くべきか迷うかもしれませんが、一般的には義務教育の終了後、つまり中学校卒業または高等学校入学から記載します。

学校名、学部、学科、コース名などは、「〇〇県立△△高等学校 普通科」のように正式名称で省略せずに書きましょう。

専門学校卒業だけど、どこから書けばいいんだろう?

高校入学から順に、専門学校名まで正式名称で書きましょう!

中退した場合は、「〇〇大学 △△学部 中途退学」のように記載し、理由を簡潔に添えることも可能です。

学歴はあなたの基礎的な知識や専門性を伝える要素となります。

職歴欄 職務経験の効果的な伝え方

職歴欄は、これまでの実務経験と、そこで得たスキルや知識を採用担当者にアピールするための重要なセクションです。

入社・退職した年月とともに、会社名や法人名は「株式会社□□」「社会福祉法人◇◇会」のように正式名称で記載します。

所属していた部署や担当した業務内容も簡潔に加えると、あなたの経験がより具体的に伝わります。

販売職の経験しかないけど、どう書けば介護に繋がるかな?

接客で培ったコミュニケーション能力や、お客様に寄り添う姿勢をアピールしましょう!

在職中の場合は最後の職歴の後に「現在に至る」と書き、すべての職歴を書き終えたら、次の行に右寄せで「以上」と記載します。

退職理由は通常「一身上の都合により退職」としますが、面接で尋ねられる可能性も踏まえ、前向きな理由を準備しておくと安心です。

免許・資格欄 介護福祉士資格と関連資格の記載法

免許・資格欄は、あなたの専門性やスキルを客観的に証明する項目です。

保有している資格は必ず正式名称で、取得年月日(合格年月日や修了年月日)とともに正確に記載しましょう。

特に介護福祉士は重要な資格ですので、目立つように記載すると良いです。

勉強中の資格も書いていいのかな?

「〇〇研修 受講中(〇年〇月修了予定)」と書くと意欲をアピールできますよ!

資格は取得した順に記載するのが一般的です。

介護に関連する資格だけでなく、普通自動車運転免許(特に訪問介護を希望する場合)や、基本的なパソコンスキルを示す資格(WordやExcelなど)も、業務に役立つ可能性があるため記載しましょう。

志望動機欄 熱意と施設への貢献意欲を示す書き方【例文ヒント付き】

志望動機は、数ある介護施設の中から「なぜ、この施設で働きたいのか」というあなたの熱意と、入職後にどのように貢献したいかを採用担当者に伝えるための、非常に重要な項目です。

応募先の法人や施設の理念、事業内容、特色などを事前にホームページなどでしっかりと調べ、共感した点や魅力を感じた点を、自身の経験や価値観、目指す介護観と結びつけて具体的に述べましょう。

未経験だけど、どうしてここで働きたいか、うまく書けるかな…

販売で培った「人に寄り添う力」と施設の理念を結びつけてみましょう!

例文ヒント(未経験者: 販売職から転職の場合)

前職の販売経験を通じて、お客様一人ひとりの状況や気持ちに丁寧に耳を傾け、その方に合った提案をすることにやりがいを感じてまいりました。

特に、ご高齢のお客様との関わりの中で、より深く長期的に人の生活を支える仕事に就きたいという思いが強くなりました。

貴施設のウェブサイトで拝見した、『ご本人の意思を尊重し、その人らしい生活を支える』というケア方針に深く共感しております。

これまでの経験で培った傾聴力と状況に応じた対応力を活かし、利用者様やご家族に安心していただけるような温かいケアを提供し、チームの一員として貢献したいと考え、志望いたしました。

抽象的な言葉だけでなく、具体的なエピソードや応募先への理解を示すことで、あなたの熱意と本気度が伝わります。

前職への不満ではなく、ポジティブな転職理由を述べることが大切です。

自己PR欄 強みと人柄を伝える具体例【例文ヒント付き】

自己PR欄は、あなたの持つ強みやスキル、そして人柄が、応募先の施設でどのように活かせるかを具体的にアピールする絶好の機会です。

介護職では、専門知識や技術はもちろん、コミュニケーション能力、協調性、責任感、共感力、体力、忍耐力などが求められます。

あなたの強みを、これまでの職務経験やボランティア活動など、具体的なエピソードを交えながら説明しましょう。

私の強みってなんだろう?販売の経験からアピールできることあるかな?

お客様とのエピソードから、あなたの傾聴力や、ニーズを察する力をアピールできます!

例文ヒント(強み: 傾聴力・提案力 の場合)

私の強みは、相手の話を丁寧に聴き、その方の状況やニーズに合わせた提案ができることです。

前職の販売職では、お客様との対話を大切にし、潜在的なご要望を引き出すことを常に心がけておりました。

あるご高齢のお客様が、操作が難しいと感じていた商品について、根気強く何度も説明し、最終的にその方に合った別の使い方をご提案したところ、『あなたに相談して本当に良かった』と大変喜んでいただけた経験がございます。

この傾聴力と相手の立場に立った提案力は、利用者様一人ひとりの思いに寄り添い、その方らしい生活を支援する介護の現場でこそ活かせると考えております。

貴施設においても、利用者様やご家族との信頼関係を築き、質の高いケアの提供に貢献してまいりたいです。

採用担当者が「この人と一緒に働きたい」と思えるように、あなたの魅力が伝わる自己PRを作成しましょう。

応募先のホームページや求人情報をよく読み、求められている人物像を意識することも大切です。

長所・短所欄で自己分析をアピールするコツ

長所・短所欄は、あなたが自分自身を客観的にどのように捉え、理解しているかを示す項目です。

単に性格を述べるだけでなく、それが仕事、特に介護の現場でどのように影響するかを意識して書きましょう。

長所は具体的なエピソードを交えてアピールし、短所はそれを自覚した上で、どのように改善しようと努めているかを具体的に示すことが重要です。

短所って正直に書いて大丈夫なのかな?

短所をどう乗り越えようとしているかを伝えれば、自己理解力と成長意欲を示すチャンスになります!

  • 介護業務に活かせる点を具体的に記述する (例: 責任感が強い、協調性がある、忍耐力がある)
  • その長所を発揮した具体的なエピソードを簡潔に添える

以下の例文のように、前向きな姿勢を示すことや、短所であっても長所として言い換えられると好印象に繋がります。

例文ヒント(長所と短所)

私の長所は、目標達成に向けて粘り強く努力できる点です。

前職では…(具体例)。

この粘り強さを活かし、利用者様の目標達成に向けた支援に貢献したいです。

一方、短所は少し心配性なところですが、事前に十分な準備と確認を行うことで、ミスなく業務を進めるよう常に心がけております。

趣味・特技欄は人柄を伝えるチャンス

趣味・特技欄は、あなたの仕事以外の側面、つまり人柄や興味関心を採用担当者に伝えることができる項目です。

「特になし」と書くのは避け、何か一つでも記載しましょう。

具体的な内容を少し補足することで、あなたの人となりがより伝わりやすくなり、面接時の会話のきっかけにもなり得ます。

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ボランティア活動って書いてもいいのかな?

ぜひ書きましょう!特に高齢者支援の経験は、介護職への関心の高さを示す良いアピールポイントになりますよ!

体力が必要な介護職では、スポーツや体を動かす趣味がアピールになることもあります。

また、チームで行う活動は協調性、細かい作業を伴う趣味は集中力や丁寧さを示す材料にもなります。

あなたらしさが伝わる内容を選びましょう。

本人希望欄で記載すべきことと書き方

本人希望欄は、基本的に「貴社(貴法人・貴施設・貴院など、応募先に合わせる)の規定に従います」と記載するのが一般的です。

給与や待遇に関する希望は、原則として選考が進んだ段階、例えば面接時などに確認・相談する方が適切です。

空欄のまま提出するのは避けましょう。

特に希望はないけど、空欄でいいの?

空欄は避け、「貴施設の規定に従います」と書きましょう!それで問題ありません。

注意点として、あまりに多くの希望条件を記載すると、「条件に合わないと働けないのか」という印象を与えかねません。

本当に譲れない条件がある場合のみ、簡潔に記載するようにしましょう。

【経験・状況別】介護福祉士の履歴書アピール術

応募者の経験や現在の状況によって、履歴書でアピールすべきポイントは異なります。

自身の状況に合わせた効果的な伝え方を理解することが、採用担当者の関心を引きつけ、選考を有利に進めるための鍵となります。

ここでは、未経験から介護職を目指す方経験を活かしてキャリアアップしたい方ブランクからの復職を目指す方、そしてパート・アルバイトとして働きたい方、それぞれの状況に応じた履歴書の書き方とアピールのコツを見ていきます。

状況に応じた具体的な書き方を把握し、あなたの強みや熱意がしっかりと伝わる履歴書を作成しましょう。

未経験者が販売職などの経験を強みに変える方法

介護業界が未経験であっても、これまでの異業種での経験は貴重な強みとなります。

「介護の経験がないからアピールすることがない」と考える必要はまったくありません。

例えば、販売職で培ったコミュニケーション能力やお客様への対応力、チームで目標達成を目指した経験などは、介護の現場でも大いに活かせるスキルです。

前職でどのような経験をし、それが介護の仕事でどのように役立つのかを具体的に示すことが重要です。

未経験だけど、販売の経験って介護の仕事で本当に役に立つのかな?

もちろんです。販売職で培った「人の話を丁寧に聞く力」や「相手に分かりやすく説明する力」は、利用者様やご家族との信頼関係を築く上で非常に大切なスキルですよ。

職務経歴欄や自己PR欄で、具体的なエピソードを交えながら説明すると、採用担当者もあなたが職場で活躍する姿をイメージしやすくなります。

自信を持って、これまでの経験が介護福祉士として働く上で大きな武器になることを伝えましょう。

経験者がキャリアを効果的にアピールする書き方

介護福祉士としての実務経験がある方は、即戦力としての期待が寄せられます。

そのため、これまでのキャリアで培ってきた具体的なスキルや実績を明確に示すことが重要です。

単に「〇年間、介護業務に従事」と書くだけでなく、どのような施設形態(特別養護老人ホーム、デイサービス、訪問介護など)で、どのような対象者(高齢者、障がい者など)に、どのようなケア(認知症ケア、看取りケア、レクリエーション企画など)を提供してきたのかを具体的に記載しましょう。

リーダーや教育担当などの経験があれば、それも大きなアピールポイントです。

職務経歴書を活用し、詳細な業務内容や成果を補足するのも効果的です。

経験はあるけど、どう書けば効果的に伝わるんだろう?

これまでの具体的な業務内容や実績、そして応募先の施設でその経験をどう活かしたいかを明確に示すことが大切ですよ。

応募先の施設が力を入れている分野(例えば、リハビリテーションや地域連携など)と自身の経験を結びつけ、「〇〇の経験を活かして、貴施設(法人)の△△に貢献したい」という形で具体的にアピールすることで、採用担当者への説得力が増します。

ブランクがある場合の履歴書の書き方

出産・育児、家族の介護、病気療養、あるいは資格取得のための学習など、様々な理由で一時的に仕事から離れていた場合でも、その期間について正直に、そして前向きに伝えることが大切です。

履歴書の職歴欄には、最後の職歴の後にブランク期間があることを正直に記載します。

その上で、ブランク期間中に何をしていたのかを具体的に説明できると、採用担当者の不安を払拭しやすくなります。

例えば、「育児に専念しておりましたが、その間も〇〇の研修を受講し、介護知識の維持向上に努めておりました」や「資格取得のため、〇〇の勉強に集中しておりました」のように、復職に向けた意欲や努力を示すことが重要です。

しばらく仕事から離れていたんだけど、不利にならないか心配…

ブランク期間を正直に伝え、その間も学び続けていたことや、働く意欲が高いことを示せば大丈夫ですよ。

大切なのは、ブランクがあるという事実を隠すのではなく、その期間をどのように過ごし、現在働く準備が整っているかを採用担当者に理解してもらうことです。

自己PRや志望動機で、改めて仕事への熱意を伝えることで、ブランクを十分にカバーできます。

パート・アルバイト希望の場合の注意点

パートやアルバイトとして介護福祉士の仕事を探す場合でも、履歴書の基本的な書き方やマナーは正社員応募時と変わりません。

しかし、特に勤務条件に関する希望を明確に伝える点が重要になります。

履歴書の「本人希望欄」には、希望する勤務日数(例:週3日程度)、勤務時間帯(例:9時~16時)、希望曜日(例:平日のみ可、土日いずれか勤務可能など)を具体的に記載しましょう。

「〇曜日は不可」「〇時までの勤務希望」など、譲れない条件があれば正直に書きます。

なぜその働き方を希望するのか(例:「子どもの送迎のため」「家族の介護との両立のため」など)理由を簡潔に添えると、より丁寧な印象を与えます。

パート希望だけど、履歴書で特に気をつけることはありますか?

勤務日数や時間帯など、希望する条件を本人希望欄に具体的に書くことが大切です。限られた時間でも貢献したいという意欲を伝えましょう。

ただし、条件を詳細に書きすぎると、採用の選択肢を狭めてしまう可能性もあります。

絶対に譲れない条件を中心に記載し、面接時に詳細を相談するというスタンスも有効です。

パート・アルバイトであっても、仕事に対する熱意や責任感を持って貢献したいという姿勢を示すことが、採用を勝ち取る上で重要になります。

介護福祉士 履歴書の提出マナーと職務経歴書の準備

履歴書の提出方法や職務経歴書の有無は、採用担当者への第一印象を左右する重要な要素です。

ここでは、職務経歴書の必要性や書き方、さらに郵送・手渡し・メールそれぞれの正しい提出マナーについて詳しく解説します。

正しいマナーを身につけ、スムーズな書類提出を実現しましょう。

職務経歴書は必要?作成のメリット

職務経歴書は、履歴書だけでは伝えきれない、これまでの仕事内容や実績、スキルを詳細にアピールするための書類となります。

必須提出でなくても、作成することで採用担当者にあなたの経験や能力をより深く理解してもらい、選考で有利になる可能性が高まります。

特に、介護福祉士としての経験がある方や、未経験でも前職(例:販売職)の経験を介護の仕事にどう活かせるか伝えたい場合に有効です。

未経験だと職務経歴書って書くことあるのかな…

特に、介護福祉士経験者や、異業種(例:販売職)の経験を介護職にどう活かせるか具体的に伝えたい場合に有効です。

職務経歴書を添えることで、履歴書だけでは伝えきれないあなたの強みをしっかりとアピールできます。

職務経歴書の基本的な書き方とサンプル活用

職務経歴書の書き方に決まった形式はありませんが、見やすく、分かりやすく作成することが大切です。

これまでの職務内容、役職、具体的な実績、身につけたスキル(例:リーダー経験、新人教育、売上目標達成など)を、具体的な数字やエピソードを交えて記述します。

インターネット上で「介護職 職務経歴書 サンプル」などと検索すると、多くの見本が見つかります。

それらを参考に、自身の経歴に合わせて調整しましょう。

サンプルを活用しつつ、オリジナリティのある職務経歴書を作成して、採用担当者の関心を引きつけましょう。

郵送する場合 封筒の書き方と送付状のマナー

履歴書を郵送する際は、封筒の選び方や書き方、同封物にもマナーがあります。

封筒は履歴書を折らずに入れられる白色の角型A4号または角型2号を選びましょう。

履歴書は直接封筒に入れず、透明なクリアファイルに入れてから封入します。

汚れや折れ曲がりを防ぐためです。

細かい部分まで配慮することで、丁寧な印象を与えることができます。

手渡しする場合の注意点

履歴書を手渡しする場合も、郵送時と同様の準備が必要です。

履歴書はクリアファイルに入れ、封筒に入れて持参します。

封筒に宛名を書く必要はありませんが、裏面には自分の住所と氏名を書いておきましょう。

面接官に直接渡す時って、封筒のまま渡すのかな?

封筒から出して、相手が読みやすい向きで渡すのがマナーですよ

面接官に直接渡す際は、封筒からクリアファイルごと取り出し、相手が読みやすい向きで「こちらが応募書類です。

よろしくお願いいたします」と一言添えて両手で渡します。

受付で預ける場合は、封筒に入れたまま渡しましょう。

メールで提出する場合のファイル形式と本文

メールで履歴書を提出する際は、ファイル形式とメール本文の書き方に注意が必要です。

応募先から指定がない限り、履歴書や職務経歴書はPDF形式に変換して添付するのが一般的です。

ファイル名は「履歴書氏名」「職務経歴書氏名」のように、誰の何の書類か分かるように設定しましょう。

メールのマナーも評価の一部と捉え、丁寧な対応を心がけることが大切です。

介護福祉士の履歴書の書き方が気になる人のよくある質問

介護福祉士の資格が「取得見込み」の場合、履歴書にはどう書きますか?

取得に向けて勉強中であることや取得予定時期を具体的に記載すると、学習意欲をアピールできます。「介護福祉士 取得予定(〇年〇月受験予定)」や、「介護福祉士実務者研修 受講中(〇年〇月修了予定)」のように、資格の正式名称とともに状況を書きましょう。

履歴書の用紙サイズはA4とB5、どちらを選ぶべきでしょうか?

応募先から指定がない限り、A4サイズがおすすめです。B5サイズに比べて記入スペースが広く、職務経歴や自己PRなどを詳しく書き込めます。市販されている履歴書のフォーマットではA4サイズが主流であり、企業側も見慣れている場合が多いです。JIS規格のものを選ぶと、項目が標準的で書きやすいでしょう。

前の職場を人間関係で辞めたのですが、正直に書くべきですか?

履歴書の職歴欄には「一身上の都合により退職」と記載するのが一般的です。人間関係などネガティブな理由は直接書かず、面接で質問された場合に備えましょう。その際は、自身の成長やキャリアプランに繋がる前向きな表現で答える準備をしておくことが重要です。(例:「チームでより効果的に目標達成できる環境で貢献したいと考えたため」「自身のコミュニケーションスキルをさらに向上させ、多様な方と連携できる職場で挑戦したかったため」など)

未経験から介護福祉士を目指す場合、志望動機では何を一番アピールすれば良いですか?

未経験者の場合、介護職に対する熱意と、なぜその施設で働きたいのかという点を具体的に伝えることが重要になります。「介護福祉士 未経験 履歴書」を作成する際は、前職の経験(例えば接客スキルなど)が介護の仕事にどう活かせると考えているかを結びつけ、貢献したいという気持ちを明確に示してください。応募先の理念への共感を盛り込むことで、志望度の高さが伝わります。志望動機の例文(未経験者向け)を参考に、ご自身の言葉で熱意を表現しましょう。

履歴書の「健康状態」欄は、どのように書けば良いでしょうか?

業務に支障がない場合は、「良好」と記載します。もし持病などがある場合でも、業務遂行に影響がないのであれば「良好(業務に支障はありません)」と書き添えると、採用担当者の不安を取り除けます。通院など配慮が必要な事項がある場合は、正直に記載し、どのように業務と両立できるかを具体的に伝えてください。

履歴書と一緒に送る添え状(送付状)は、手書きとパソコンどちらが良いですか?

添え状(送付状)は、パソコンで作成するのが一般的です。ビジネス文書として扱われるため、読みやすく、修正も容易なパソコン作成が推奨されます。手書きで作成する場合もマナー違反ではありませんが、読みやすさを考慮するとパソコンが無難でしょう。送付状を同封することで、丁寧な印象を与えられます。書き方については、インターネット上のテンプレートなどを参考にすると良いです。

まとめ

この記事のポイント
  • 履歴書は人柄や熱意を判断する大切な書類
  • 基本マナー遵守と正確で読みやすい作成
  • 志望動機や自己PRでの具体性と貢献意欲の明示
  • 未経験などの状況に応じた経験・強みのアピール

この記事では、介護福祉士の採用で重要となる履歴書の書き方を、基本マナーから具体的な例文のヒントまで解説しました。

採用担当者に熱意と人柄が伝わり、好印象を与える書類を作成するためのポイントが理解できたでしょうか。

この記事が皆様の採用に繋がれば幸いです。

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